変形性肩関節症
肩関節の軟骨がすり減ってきて進行してくると骨も変形してきます。肩の痛み、肩を動かすとごりごりする、肩が挙がらないなどの症状がでます。症状が軽ければ消炎鎮痛剤の内服や関節注射などで保存的に加療します。症状がひどかったり、保存療法で改善しない場合は手術を行います。手術は人工関節置換術を行いますが、腱板断裂を伴う場合と伴わない場合で手術法がかわります。
どちらの場合も術後3週間程度三角巾や装具をつけたあと徐々に可動域訓練などのリハビリを行います。可動域の改善は個人差があります。
【腱板断裂を伴わない場合 解剖学的人工肩関節置換術】
肩甲骨と上腕骨の間の軟骨が消失して骨も変形している
【腱板断裂を伴う場合 反転型人工肩関節置換術】
腱板断裂で腱板縫合術を受けたあと再断裂し、肩がまったく挙がらない(偽性麻痺)腱板の修復は不可能な状態
正常な形とは反対向きの人工肩関節にすることで腱板が切れたままの状態でも肩を挙げられるようにする手術です。