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手外科について

 手外科の対象は、非常に多く多様性に富んでいます。

 肘関節の痛みや運動制限では、肘関節周囲の骨折・脱臼、上腕骨外上顆炎(いわゆるテニス肘)、変形性肘関節症、リウマチ性肘関節炎、肘頭滑液包炎、肘内障、野球肘、離断性骨軟骨炎などがあります。

 手関節の痛みや運動制限では、手関節・手根骨の骨折・脱臼、変形性手関節症、キーンベック病、ドケルバン病などがあります。

 手指の痛みやしびれ、運動制限では、手指骨骨折・脱臼、指切断、指神経損傷、腱損傷、肘部管症候群(小指、環指のしびれ)、手根管症候群(母指から環指のしびれ)、橈骨神経麻痺、尺骨管症候群、デュプイトラン拘縮、へバーデン結節、関節リウマチ、狭窄性腱鞘炎(ばね指)、母指CM関節症などがあります。

 その他、腕神経叢損傷、フォルクマン拘縮、多指症、合指症などの先天異常、ガングリオンなどの骨・軟部腫瘍、陥入爪などの爪変形もあります。

 以上のように、上肢に発生した外傷や障害の総てが手外科の治療対象になりますので、上肢の痛みやしびれ、運動障害などで悩んでおられる方は手外科専門医にご相談ください。