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画像技術科

「笑顔でやさしく 確認を忘れずに 最適な画像を!」をモットーに、診療放射線技師5名が、各検査室を担当しております。

検査室の紹介

【X線室1】

X線撮影を行います。

一般に「レントゲン」といわれています。レントゲンとはX線を発見した博士の名前です。X線写真は、いわば影絵であり、必要最低限のX線を人体にあて、透過した部分を影絵としてとらえます。骨などはX線が透過しにくいため白く写り、逆に肺の空気などは透過しやすいため黒く写ります。骨折や骨病変の診断に最も有効な検査の一つです

骨密度を測ります。

骨密度とは骨塩定量(骨中に含まれるカルシウム化合物の量)を骨面積で割ったもの、すなわち、単位面積あたりのカルシウムの量(g/㎠)のことです。骨密度は骨の状態を表す重要なパラメータの1つで骨折の危険性などと密接な関係があります。当院では、DXA法と呼ばれる方法で腕の骨で検査します。

【X線室2】

X線透視室です。

ここでは、主に脊髄腔造影や神経根ブロックなどを行います。


【CT室】

CTとは、Computed Tomography(コンピューテッド トモグラフィー)の略で日本語ではコンピュータ断層撮影法と訳されます。具体的には、身体に対して様々な方向からX線を当て、身体を通過してきたX線を検出器が受け、その得られた情報からコンピュータが身体の輪切りの画像を作ります。当院では16列マルチスライスCTを使用しています。検査は5分程でおわります。

【MRI室】

MRIは、核磁気共鳴画像:Magnetic Resonance Imagingの略で、核磁気共鳴現象(NMR)を利用し、名前の通り磁気を使用します。簡単に言えば、人体を大きな磁石の中に入れて、電波を使用し、体の中の断層像を撮影するものです。人間の体はほとんどが水分や脂肪であり、たくさんの水素原子核が体の中にあります。この水素原子核の状態を画像化するのがMRIです。

以下の項目にあてはまる方は、検査を受けることができない可能性があります。
事前に医師または放射線技師にお申し出ください。

  • 心臓ペースメーカーや刺激電極などを身につけている方(禁)
  • 脳動脈クリップや人工内耳など金属が埋め込まれている方
  • 妊婦または妊娠の可能性のある方
  • 閉所恐怖症など狭いところが苦手な方

X線撮影、MRI、CTの主な違い

  X線撮影 MRI CT
特徴 X線を使用
最も簡易な検査で一般的に広く使用されている
主に骨を観察するのに用いる
(骨折や変形など)
磁気と電波を使用
(被ばくはない)
X線では描出されにくい靭帯や軟骨などの軟らかい組織を観察するのに用いる
X線を使用
画像の作り方により骨も軟らかい組織も観察できるが、軟らかい組織の描出力はMRIより劣る
検査時間 5~10分くらい
(部位により異なる)
20~30分くらい
(部位により異なる)
5分くらい

画像管理について

 平成22年4月よりPACS (Picture Archiving and Communication Systems:画像情報管理システム)を導入し、フィルムからモニターによる診断へ移行しました。画像情報の取り扱いには充分注意し、管理、運用を行っております。

 

放射線被ばくについて

 放射線の量を示す単位はmSv(ミリシーベルト)というものを使います。一般に、人間の体に影響が出始める放射線の被ばく線量は100~200mSvといわれています。X線撮影による被ばく線量は、撮影条件によっても多少異なりますが、胸部撮影で0.1~0.2mSv、腰椎正面で2~3mSvほどです。またCT検査による被ばく線量も体格や部位によって異なりますが、おおむね5~10mSv程度といわれています。
 このように、私たちが検査で被ばくする線量は、健康に影響を及ぼす可能性の線量と比較すると、極めて小さいと考えられます。もちろん、医療における被ばくが少ないからといっても、むやみやたらにX線検査を行うことはありません。X線検査を行うにあたっては、大事な2つの前提「正当化」と「最適化」があります。正当化とは、X線検査を受けることで得られる利益の方がX線による影響を上回っていなければならないことをいい、最適化とは、正当化が確認された場合でも、検査を行うにあたっては患者さんの被ばくを少なくするための最善の方法を用いることをいいます。医師は被ばくの影響よりも、それによってもたらされる画像情報から得られる利益の方がずっと多いと判断して指示を出しています。

患者さんからよくある質問

Q. 他の病院でもX線検査を受けましたが、ここでもX線検査をしても問題ありませんか?

A. 一度のX線検査で被ばくする量は少なく、仮に短期間で複数回のX線検査を受けられたとしても影響が蓄積されていくわけではありませんので障害の発生につながることはありません。


Q.
狭いところは苦手なのですが、MRI検査はできますか?

A. 当院のMRIは、ワイドボア設計で一般的な1.5テスラのMRIよりも開放感があります。検査部位が頸椎や頭部以外の場合は、顔を横に向けていても構いません。頸椎や頭部の撮影時も、希望があればタオル等で目隠しをすることもできます。より楽に検査できるように配慮しますので、ご希望がありましたら遠慮なく技師にお申し出ください。


Q.
1回のMRI検査で痛いところを全部撮影できないのですか?

A. MRIの撮影時には、撮影部位にコイルと呼ばれるものを巻かなくてはならず、当院の装置では1回の検査で1つのコイルしか使用できません。また、1回の検査(30分)では1箇所しか撮影できません。


Q.
造影検査の時に使用する造影剤に副作用はないですか?

A. 使用する造影剤は体液に近い成分でできていますし、翌日にはほとんどの造影剤は尿中に排せつされます。副作用を起こすことはほとんどありませんが、中には多少の副作用がでる方もいます。副作用は頭痛、発疹(蕁麻疹)、熱感、嘔吐、冷汗、顔面蒼白、血圧低下、呼吸困難などです。以前に造影剤を使用して副作用があった方は必ず申し出て下さい。


Q.
骨密度検査にはいろいろな部位で測る装置があるようですが、結果に差はでないのですか?

A. 体の部位によって骨密度の値は異なります。これは年齢とともにカルシウムが骨から減っていく順序が部位により異なるからです。普段から負担のかかっている骨の骨密度は高く、あまり負担のかかっていない骨の骨密度は低い傾向があります。体や足、手の位置により2~3%は違ってくることはありますが、これはいろいろな医療機器の機能の限界です。しかし、計測されている骨密度値は、同じ部位の同年齢者、または若年成人と比較していますので、普段から負担のかかっていない骨は他の人にとっても同じ条件のはずです。定期的に検査をするには毎回同じ条件で検査することが重要です。