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変形性股関節症

変形性股関節症とは?

原因は日本人の場合、先天性股関節脱臼後遺症や股関節の屋根にあたる臼蓋の形成不全や外傷が主なものです。
はじめに関節軟骨がすり減り始め、最後には骨の変形をきたします。
遺伝的要因も関与しており、親戚、家族に先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全の患者さんがいる場合は要注意です。



変形性股関節症の症状 
 主な症状は歩行時の脚の付け根の痛みです。症状が進むと変形が生じ、股関節の動きも制限され、靴下をはいたり、和式トイレで用を足すのが困難になります。
さらに進行すると、左右の足の長さが違ってきたり、歩行がかなり困難になります。
変形性股関節症の症状



変形性股関節症のレントゲン写真 
 正常では股関節の隙間は保たれていますが、変形性股関節症では関節の隙間が狭くなり、骨と骨がぶつかり、大腿骨の骨頭が変形しています(白矢印)。



変形性股関節症の予防と治療 
 日常生活:肥満防止と適度の運動
運動療法:水中歩行や水泳で臀部周囲の筋力増強
薬物療法:外用剤(シップや軟膏)や内服治療(消炎鎮痛剤や漢方薬など)
手術療法:股関節形成術、大腿骨骨切り術、人工股関節全置換術など