手術動画の紹介
O-armを用いたOLIF手術
平成24年10月より、脊椎手術に際し、手術精度の向上及び術中X線被曝量減少の目的として、日本で10台目のO(オー)-アームナビゲーションシステムを導入しました。このシステムはO-アームといわれる術中CT撮影装置とS7といわれるナビゲーション装置のコンビネーションで出来ています。O-アームで撮った画像をS7に取り込んで、S7のモニターに表示された画像を見ながら手術します。自動車のナビとは少し違いますが、今術者が何を触っているか、また次に何処に進むかをリアルタイムに表してくれる、とてもお利口な器械です。このシステムを使うことにより、手術がより安全になり、手術時間も短縮されます。
このシステムが最大に力を発揮するのが腰椎の固定術です。従来であれば、X線透視に時間が費やされたり、またX線放射そのものによる被曝の問題もかなり改善されます。
当院では、今後もより体にやさしい低侵襲な手術を心がける所存であり、そのためにはO-アームナビゲーションシステムは非常に有効なツールです。
副院長 中野 恵介